『羅生門』、『千と千尋の神隠し』に登場するような境界に建つ家。
ここは町の道路から斜面の里山へ、靴のまま土間を通り抜けることが出来る
町と里山をつなぐ「トンネルの家」。
内部は、部屋ではなく空間で構成されています。家族の居場所である家は、物理的な
部屋で区切られるものではないと、戦前の家を見直し、取り入れる挑戦を試みました。
Passage House 「トンネルの家」
南の町と北の里山をつなぐトンネルの家の一階は、広い土間を中心としています。
キッチンも食卓も土間にあり、中央にある大黒柱がどっしりと存在感をしめしています。
玄関から土間のトンネルを抜ければ、そこは家族の笑顔があふれる緑豊かな里山の風景。
里山には、小楢、柏、竹林、エコノギの木が確認されています。
それに枇杷、梅、栗、柿、甘夏といった、季節の果樹5木を植え、家族で
育てて収穫するといった、里山に住む人とともに成長し、
変わっていく「動いている自然」をつくり上げていきます。
1階の壁は、珪藻土の塗り壁。細孔を無数にも持ち自律的な吸放湿を半永久的に行う珪藻土は、じめじめする夏には湿気を吸収し、乾燥する冬には湿気を放出する調湿機能を有しています。
関西の木材の産地としてもっとも名の知れた吉野。しっかりと手入れされて育った吉野檜は、反りや節が少ない木材です。吉野檜の温かみをご体感ください。
まっすぐで色目が良く構造材に適している建材です。森林率全国一位の土佐材は、高いプレカットを施した自信の構造材。集成材は一切使わず無垢材にこだわっています。
土間を中心としていた昔の生活を想い浮かべ、部屋で区切られない広い空間を暖め、ひとつにつなぐのが炎を宿す、薪ストーブ。南北は土間が貫き、上下は煙突がつなぎます。
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